ステロイド皮膚炎
ステロイド外用剤は血管を収縮させ、皮膚の炎症を抑えます。短期間で使用する分には良いのですが、長期間漫然と使い続けると皮膚が薄くなったり、免疫機能が弱まったりします。また、長期使用することによって慣れを起こし、だんだん効きにくくなり、強い薬に切り替えても血管が開きっぱなしになります。
顔が赤く腫れピリピリしたり、酷い時にはジクジクしたりします。つまり、かぶれたような状態になるということです。主に外用剤において引き起こりますが、稀に内服、皮下注射においても全身性の皮膚萎縮などをきたす症例も見られます。
治療方法として一番良いのはステロイド剤を使用しないということですが、皮膚の炎症などがひどい場合は何もしないという訳にもいきません。そのためその場合は、ステロイド剤が含まれていない軟膏を塗るようにしましょう。
痒みなどがある場合でも辛いですが、我慢をして使用しないようにすることが大切です。どうしても痒みに耐えられないという場合は、短期間の間だけ少量のステロイド内服剤を飲むことになります。これを飲むことによって、皮膚への負担を避けて症状をコントロールしてくれます。
しかし皮膚というのは、2、3カ月ほどで薬慣れの状態を脱すると言われています。そのためステロイド皮膚炎になった場合でも、2、3カ月経てば症状は改善されます。またステロイドが原因で起こるステロイド皮膚炎は、一度治れば再発することはないと言われています。
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