シロガヤ刺症
シロガヤとは別名ハネウミヒドラといい、ヒドラ虫という毒をもつ虫が作り出した植物のようなものです。海藻のような形をしているので一見、植物や珊瑚のように見えますが、実際には虫で毒を持っています。
これはシロガヤ刺症が流行りだした当初には、海藻と思われていました。しかし、クラゲの仲間で動物になります。
夏に水深10mまでの岩礁域に生息しますので、漁労やシュノーケリング時に刺されることが多くあります。また、岩場などにもよくいますので注意するようにしましょう。日が嫌いなのかどうかは分かりませんが、日の当らないところによく生息しています。
素肌に触れるとチクチクと痛むようになります。肌が元々弱い方は、刺された瞬間に電撃的な激痛が走りますので注意が必要です。その後は、発赤を伴う丘疹が見られます。
そして次第に痒みと腫脹が強くなり、水疱を生じた後、びらん・潰瘍を形成することもあります。処置が悪いと痕が残る事もあります。海藻だと思って触れるとひどい皮膚炎を起こしてしまうことになりますので、触れないようにすることが一番の対策でしょう。
しかし、思いもよらないところに生息していたりもしますので、手袋などをして直接触らないようにすることをお勧めします。また、岩場に触れた手で顔や手を触ることも危険なので、触らないようにしてください。手袋をしていても、その手で体を触るとかぶれてしまうこともありますので注意が必要です。
シロガヤの他にも、クロガヤというものも存在します。これはシロガヤの仲間で名前の通り、黒い色をしていて形もシロガヤと似ています。こちらも刺しますし、刺されると同じような症状になりますので気を付けるようにしましょう。