オニヒトデ刺症 - 皮膚炎情報提供サイト

オニヒトデ刺症

オニヒトデとはオニヒトデ科の動物で、輻長約15cmで多数の腕を持ち、全身が棘に覆われた大型のヒトデです。日本では、紀伊半島によく生息しています。

このヒトデはサンゴを食べます。サンゴ食のヒトデになりますので、沖縄県ではオニヒトデによって大量のサンゴが食べられるなどの被害が出たこともあります。その被害経験により、オニヒトデを除去しようという考えも出ています。

体表面には大量の有毒の棘が生えていて、皮膚に刺さるとオニヒトデ粗毒によって激しい痛みを感じます。そして、広範囲で中毒性の紅班が起こります。無数の棘はどれもとても鋭いもので、刺されると皮膚の中で折れてしまうこともあります。

皮膚の中で折れてしまった棘は取ることができません。棘には毒があるため放っておくと激痛が走り、腫れてくることもあります。症状がひどい場合は、アナフィラキシーショックによって重症に陥ることがあります。アナフィラキシーショックになると呼吸困難などが起こり、最悪の場合死亡することもありますので不要に触らないよう注意が必要です。

症状としては、激しい痛みの後に大きく腫れ・発赤し発熱します。しびれや麻痺も現れます。棘は脆く、皮膚内に残ることがあり、異物反応を生じて発赤をきたします。傷は治りにくく、化膿、壊死を起こします。

とても危険な生き物になりますので触れないことが一番ですが、万が一触れてしまった場合は40度〜45度ぐらいのお湯に30分以上、棘が刺さった部分をつけるようにしましょう。そうすることで棘が抜けることもあります。しかしこれはあくまでも応急処置になりますので、きちんと病院に行って棘を抜いてもらってから消毒するようにしてください。

sexgirl

海洋生物の皮膚炎

クラゲ刺症
シロガヤ刺症
オニヒトデ刺症


46815