イラクサ皮膚炎
イラクサとは、イラクサ科イラクサ属の多年生植物の一種です。実は蕁麻疹というのは、このイラクサ(蕁麻)の葉に触れることで皮膚症状が起こることから蕁麻疹という名前がついたそうです。
イラクサは夏から秋にかけ、緑白色の雄花と淡緑色の雌花が咲き、茎や葉の表面には毛のようなとげがあります。とげの基部にはアセチルコリンとヒスタミンを含んだ液体の入った嚢があり、とげに触れてその嚢が破れ皮膚に付くと強い痛みが走ります。
成長をしているイラクサは1メートル以上の丈があり、触ると皮膚に刺さって折れますので、毒素が皮膚の中に入ります。毒素になるので流水で洗っても、痛みはなかなか改善されません。火傷のような火ぶくれを起こして、ひどい痛みがあります。その後、5〜30分で膨疹や紅斑を生じますが、症状は次第に軽快します。
イラクサは見た目は普通の葉っぱで、子供でも触ってしまうことがあると思いますが、葉を少し触っただけでも水ぶくれができてしまうほど強力な嚢をもっています。どこかに出かけたりした時にイラクサの葉があった場合は注意するようにしてください。また、青紫蘇によく似ているのはイラクサの幼株になりますので、こちらも触らないようにしましょう。
イラクサは山地から海沿いまで広く分布していますので、イラクサ科の植物を見分け接触を避けることで防げます。イラクサの棘は、見た目はうぶ毛のように柔らかそうに見えて細かいですが、それが棘になるので注意してください。
しかし、加熱したイラクサは皮膚炎に効果的と言われています。花粉症対策などもありますので、イラクサの商品はたくさん販売されています。
植物の皮膚炎
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