カ刺症
カ(蚊)というのは庭や公園など様々なところにいます。屋内であっても、カに刺されることがあります。
カ刺症とは、吸血の際に皮膚に注入される唾液腺物質に対するアレルギー反応です。刺された頻度や年齢により症状は異なりますが、唾液腺物質に対する感作が成立したばかりの乳幼児期は、遅延型反応が主体となります。
学童期以降は遅延型反応と即時型反応がともに見られるようになり、青年期から壮年期は即時型反応のみになります。蚊にさされたことによって出血するほどのひどい皮膚炎を起こして、全身反応を起こすこともあります。
刺された後に38〜40度の発熱を伴い、局所に水疱や血庖を形成した後に潰瘍化して、治るまでに1ヶ月を要して瘢痕となる場合は蚊刺過敏症になりますので注意が必要です。カに刺されただけでこのようなひどい反応が出る場合は他にも病気が隠れているということもありますので、早めに専門の医師に相談するようにしてください。
カ刺症を起こす場合は、夏場などは特に対策を行う必要があります。夏場は暑いため露出の多い服を着てしまいがちですが、アレルギーがある場合は夏場でも外に出かけたりする時は長袖・長ズボンを着るようにしましょう。カは基本的には直接露出しているところを刺しますので、肌の露出を減らすと、必然的にカに刺されることをある程度防ぐことが出来るということになります。
虫さされスプレーや帽子などを使用することも対策になります。最近は手につけておくタイプのものなど、携帯することのできる虫さされ用のスプレーなどもありますので、それらを持っておくことも効果的と言えるでしょう。
虫の皮膚炎
46815